b型肝炎に感染する理由と便の処理方法について

肝臓の機能障害を引き起こすb型肝炎は感染症なので、被害の拡大を防ぐためには適切な衛生管理が不可欠です。医療技術が進んでいる日本であってもb型肝炎に感染する危険があるので、ひとりひとりが正しい衛生管理の方法を理解することが難病に見舞われる危険性を減らすことに繋がります。

b型肝炎の感染経路を学び、衛生管理の重要性を把握しましょう。

b型肝炎による体への影響と感染ルートの種類

b型肝炎は肝臓機能に悪影響をもたらすウイルス性の感染症です。発症すると肝臓機能が著しく低下し、放置すると症状が重篤化して死亡することもあります。b型肝炎は感染すると医学的な意味での完治には至らず、ウイルスの繁殖を抑えて症状が出るのを防ぐしか適切な治療方法はありません。

そのため、早期に治療を行ってウイルスの数を増やさないようにすることが大切です。しかし、b型肝炎の初期症状は倦怠感や食欲不振など単なる体調不良と誤解されることが多いので気づくのが遅れやすい問題があります。

b型肝炎に多く見られる黄疸の症状が出るころにはウイルスが爆発的に増殖しているので、治療を行っても効果的な改善に至ることは稀です。

b型肝炎は肌にある傷や粘膜からウイルスが体内に入り込むことで感染します。保菌者とのセックスやウイルスに汚染された血液が粘膜などに触れるのが感染理由の多数を占めます。また、衛生管理が行き届いていない地域では保菌者が排出した大小便が飲料水に混ざることがあります。

b型肝炎に汚染された飲料水は見た目や味に変化が無いので、検査をしないと判別が出来ません。そのため、知らないうちにウイルスを体内に取り込んでしまい、b型肝炎の発症リスクを大幅に増大させてしまう結果になります。

保菌者との接触で注意するポイントについて

b型肝炎は空気感染はしないので、保菌者に近づいたり手を触れる程度の行為では感染の危険はありません。しかし、b型肝炎を発症させるウイルスは保菌者の体液や排せつ物にも含まれているので、医療や介護の現場で保菌者の世話を行う際には十分に注意する必要があります。

ウイルスは体外に排出されても感染力は低下しないので、保菌者の体液や排せつ物に素手で触れるのは危険です。傷口や粘膜に付着すると感染する可能性があるので、必ずゴム手袋を着用して処理を行うように心がけます。特に排せつ物の処理についてはウイルスの飛散を防ぐため、乾燥する前にすべて取り除く必要があります。

また、排せつ物が触れた部分や周辺にはウイルスが残留しているので、塩素系の薬剤で消毒を行うのが効果的な対処法です。保菌者との接触は感染の危険を避けて行うのが望ましい一方、過度の回避策は人権侵害に繋がるおそれがあります。

ウイルスの感染経路やリスクの有無を正しく理解するのが安全の確保と保菌者の人権保護を両立させる条件です。また、保菌者の側もウイルスで汚染された体液や排せつ物が周囲に飛散しないように気を配る姿勢を持つことが求められています。

大小便の処理を適切に行う理由

b型肝炎の保菌者が排出する大小便にもウイルスが含まれています。通常であればトイレを介して下水処理場へ運ばれるので感染の危険性は極めて少ないですが、保菌者が体調不良に陥って失禁するケースがあることを考慮することが大切です。

失禁によって大小便が野ざらしになるとウイルスが周囲に飛散します。疲労やストレスで免疫力が低下している人が排せつ物に触れると少量でもb型肝炎に感染する危険があるので、速やかに正しい方法で汚物を処分することが大切です。

感染を防ぐために素手では絶対に触らず、使い捨てのゴム手袋を着用して作業を進めます。大小便を除去した後に汚れた場所を消毒する他、汚物が付着した衣類は煮沸消毒してウイルスを死滅させることを心がけます。ウイルスに汚染された物品は焼却して廃棄するのが最も望ましい方法ですが、火気の安易な使用は重大な事故に繋がるので避けるのが無難です。

また、取り除いた大小便は使い捨ての袋に密封して廃棄するか、トイレに流します。どちらの方法も周囲にウイルスを飛散させないように慎重に実施するのが被害の拡大を防ぐための心得です。一般の住宅で保菌者の大小便を処理する場合は熱湯や塩素系消毒薬でこまめに消毒を行うのが衛生状態を良好に保つ工夫になります。

b型肝炎の治療方法と排せつ時の注意点

b型肝炎は一度発症すると完治はしません。症状が治まっても体内にはウイルスが残っているので、日数が経過すると増殖して再び発症することがあります。そのため、b型肝炎の治療はウイルスの増殖を抑え、体調に不具合の無い状態を保つ対処療法が普通です。

ウイルスが増えるのを防ぐ治療を受けている間は肝炎の症状が出ることはありませんが、急激に体力が低下するなどの不具合に見舞われた場合は肝臓の機能に悪影響が及ぶ可能性があります。

症状が進んだ後からの治療ではウイルスの数を減らす効果が低いため、肝臓の機能障害が起きやすくなっています。そのため、強い殺菌作用がある薬剤を使うことがありますが、体への負担も大きいので健康を損なわない程度に投薬を施すのが無難な対処法です。

保菌者が排せつを行う際はウイルスの飛散が起きないように配慮することが大切です。大小便を飛散させないのは基礎的な予防策ですが、トイレではこまめに排せつ物を流してすぐに下水道に排出させるのも感染予防の効果的な方法になります。

b型肝炎の保菌者を在宅介護する際の注意点

病人の介護を一般住宅で行う場合、安全の確保と同時に衛生管理を厳格に行う姿勢が重要になります。特に排せつについてはウイルスに汚染された大小便の処理を適切に行うことを心がけます。水洗トイレではこまめに水を流して大小便を残さないように注意します。

病人向けのポータブルトイレでは一回使うごとに大小便を廃棄するのが家庭内での感染を防ぐ工夫になります。傷口からの接触感染を防ぐためにはゴム手袋でウイルスの侵入を遮断するのが効果的である一方、疲労やストレスで体調不良になっている時はウイルス感染のリスクが大幅に増大しています。

在宅介護でのb型肝炎の感染を防ぐためには介護する側が体調を良好に保つのが最も良い方法になります。特定の日時は介護施設の補助サービスを利用するなど、心身の疲労を軽減させる方法を把握しておくのが安全な在宅介護にするための工夫です。